たくさんの樹種がある中でメープル(メイプル)フローリングは最高の木だと私は思うのです。
実は、当社の京都木想商家の2階オフィスの床材も私の自邸もメープルのフローリングを選びました。
本日はその理由をお話しさせてください。
まずメープルは、木肌が最高に滑らかなんです。木の年輪が緻密で細かい。
裸足になると私の妻はまるでスケートを滑るかの様に足を擦りながらLDKを移動しています(笑)
特にオイル仕上げにするとスベスベでその歩き心地は本当に気持ち良くって足裏は常に喜んでいるかの
様です。特に無垢材でメープルであること。合板芯の複合タイプでないことが大切です。
床材ってやっぱり一番大切なことは「歩き心地」だと思います。なぜならお家で暮らしている際に
寝ている時以外はずっと肌が触れている部分だからなんです。
私はフローリング屋なので「良いお家の定義」は床で決まると本気で思っています。
いくら高気密、高断熱で耐震性が高くとも、床が建材の印刷シート貼りのタイプだったら本当にもったいなくって
ガッカリしてしまいます。
そしてこのメープルフローリングは杢目を眺めているだけで飽きないんです。
バーズアイと言って日本語では鳥目杢と呼び独特の渦を巻くかの様な美しい木目を見ることができます。
白い木肌の表情の中で様々な杢目を愉しむことができ、銘木の無垢フローリングを使ってお家を新築して
良かったなあって心から思える瞬間をずーっと感じていただけることでしょう。
目で見て癒され、絹の様な滑らかな歩行感、そして更にいいことがあるんです・・・。
それはテレビやオーディオ、そしてご家族の声の響き方。
ピアノや高級オーディオのスピーカーには、メープルが使われていることはご存知でしょうか?
そう心地よく耳に音が伝わることは目には見えませんが、無垢フローリングとしてとても重要な要素なんです。
優しく耳に響く音。建材のシート貼りの床やコンクリートの床では味わえない心地良さがあります。
更にメープルフローリングにも実は樹種で細かく色々種類があるのですが、当社のメイプルは、
ずばり、寒い地域で生息していた本名、カエデフローリングです。北米のハードメープルはもっと木の径が大きく
大味の雰囲気に映ります。カエデメープルはほんのり赤身があり本当に美人で私はずっとこの樹種に惚れています。
床は白くて木材自身に魅力があり家具や調度品が引き立つ脇役になりながらも
しっかり床材の担いは果たししてくれるメープルフローリング。
フローリング屋のこの私がこの床を自邸で使っているのですからその意味は伝わっているかと思います。
世界中どの空間でいるよりも幸せな床材のある空間で過ごしたい方、心からお勧め致します。