『フローリング張り替え』を検討してみる
- コラム
床材といえども色々な種類とカテゴリーがあります。
新築から20年近くたてばリフォームなどでフローリング張り替えを考える方も多いかと思います。
その多くは昔の建材メーカー製(旧・松下電工や旧トステムなど)の突板のフロアパネルからの張り替えが多数を占めるのかと思います。
フローリングの表面が波打ち、サッシのある縁側などの表面が捲れ上がり、下地の合板(ベニア板)がむき出しになってきて、そのとき初めて自宅の床が合板下地のフロアだったことに気づかれる方もいらっしゃいます。
まずフローリングを張替える工事を検討するに当たり、既存の床材の上に新たにフローリングを貼るのか?
もしくは一度、既存のフロアパネルを剥して、新規で貼り直すのかによって選択する床材が異なってきます。
そこで重要なのがフローリングの厚みです。
ドアの敷居や沓摺(くつづり)の高さの現状がどうなのか?
が課題です。フローリングを既存のフロアの上に上貼りすることにより既存の敷居より新規で上貼りしたフローリングの表面の高さが超えてしまうとドアが閉まらなくなったりします。
また、他には既存床の床下に断熱材が入っているかどうかも重要です。
昭和から平成初期の新築住宅には床下断熱工事をされていないケースがほとんどであり、
その場合、は床下地から含めて組み直し床下断熱材を充填する必要があります。
そして現行の床工事においては、無垢フローリングや3層フローリング、複合フローリングを含め、12ミリの合板により捨て貼りが必要になります。昔の工法では、根太と呼ばれる床組用の木材の上に直接、フロアパネルやフローリングを釘で打ち付けていましたが現在はその様な工事は行わなくなりました。
更にフローリング張り替えに際し、重要なことは、リフォームや大規模なリノベーションを行った際、以降の生活習慣、つまりライフスタイルがどの様な住まい方であるのかが重要です。
例えば、共働きのご夫婦で掃除は簡単に出来た方が良いだとか、愛犬などのペットがいるので滑りにくい床がいい!など。そのことによって樹種選びや表面塗装仕上げなどの選択も変わってきます。
単に、価格と見た目でフローリング選びを決定するんではなく、施工方法やライフスタイルなどを考慮しながら判断してゆくことが大切だと思います。