『フローリングの補修 』について
- コラム
フローリングの補修方法は色々あります
床材であるフローリングは住みながら歩いたり、誤ってモノを落としてしまったり、また愛猫のペットが引っ掻いたりなど長く暮らしているうちに傷んでくるものです。初期の多少でしたら我慢していてもたくさんキズが入るとやはり補修したくなるものでしょう。
一概に「フローリングの補修」といっても実は床材のカテゴリーの種類によって修理方法は異なります。
無垢フローリング・表層厚貼り3層フローリング・複合フローリングの場合
芯まで本物の無垢フローリングはキズなどの補修はご自身でもやりやすいのが特徴です。
無塗装品やOIL塗装品に限りますが、ホームセンターで購入したサンドペーパーで表面を削りキズを目立ちにくくすることが出来ます。最初は粗い目のペーパーを使い徐々に細かい目のペーパーにて木目に沿って磨き上げてください。
また無垢フローリングの幅方向に縮んだなどの場合は一枚だけ切って外して貼りなおすことも可能です。
(但し、床暖房システムが入っていないことが条件になります。)
その際はフローリングの雌サネの下端のみをカットして外した部位にはめ込み補修します。
表面がクリア塗装やカラー塗装の場合は専門のリペア業者さんにお願いする方が賢明です。
表層突板(0.3ミリ程度)の木質フロアパネルの場合
昭和の床で最も多いのがこのタイプの床材です。
長さ約1.8m、幅30センチ 厚み12㎜ のフロアパネルです。
このシリーズのフローリングの場合は張り替えが一番いいですが、予算の関係などでしばらく使い続けたい場合にはご自身で補修するのは難しいです。
フローリング補修専門会社の「バーンリペア」さんなどに依頼して補修してもらうのがいいでしょう。
表面ラミネート(木目印刷)の建材フロアパネルの場合
そして平成後期からメインになってきた廉価版のフローリングは、シート状のフロアパネルです。
合板の上に木目の印刷された化粧シートを貼って仕上げてあるタイプです。
精工に木目を再現し一見、フローリングに見えますが表層はオレフィンシートです。
シートは想像しているより硬質でタフなのですが、欠点は凹みに弱いことです。
こちらも自身の補修は難しく補修専門業者にお願いすることが賢明でしょう。
上記の様に考えてみますと、どのタイプのフローリングを選べばいいかが見えてきます。
当社では本物の無垢フローリングをメンテナンスしながら使い続け、やがては趣きが出て来るまで使い込む様な暮らしを推奨しています。初期性能が良くて段々劣化してゆくより使い込む程に熟成してくる様なフローリングを選んでいただきたいと思います。